第153号(2006.3.10)
●3月7日、消費税率の引き上げをやめさせるネットワーク宮城は、「おだづなヨ!!消費税アップ!?
緊急学習会」第3弾を開催し400人が参加しました。
3月7日(火)仙台市民会館小ホールにおいて、「おだづなヨ!! 消費税アップ!? 学習会」第3弾が、生協関係、消費者団体、商店街、日専連、宮商連、個人など400名を超える参加者で開催されました。講師は、テレビ「サンデーモーニング」やラジオ等でおなじみの、慶応大学教授金子勝さんを講師に招いて開催されました。
金子教授は「小さな政府?大きな負担?」〜どうなるくらしと地域経済〜と題して講演を行ないました。
ご自身が出演・経験したエピソードも交えて、メディアは真実を伝えておらず、だまされてはいけないと強調されました。メディアはだましのテクニックとして、@重要な情報を隠す、A単純な2者択一を迫る、B重要な論点を隠す、C同じフレーズを繰り返すの4点で、先の総選挙で争点になった郵政民営化やイラク戦争の報道などの具体的な事例でわかりやすく説明されました。また、政府が主張している「小さな政府」論もメディアと同様で、重要な情報や必要な論点を隠しながら、「規制緩和」と「官から民へ」との同じフレーズを繰り返し、全て先送りにしている。財政再建も穴のあいたバケツのようで、元がしっかりしていないのに小手先の対策を打っても抜け落ちるばかりだ。国としての形ができておらず、これからは、持続可能な社会にどう変えていくのか、これまで経験したことのない事態が進行している中で消費者・国民が知恵を絞って行動していくことが大切で、ネットワーク宮城のような活動が重要だと指摘されました。
また、今の規制緩和は、新たな利益を一部にもたらすための利益政治になっている。消費税も中小業者や小売り店・低所得者だけに負担を押し付け、大手企業に対しては法人税の引き下げなどを実施し、より格差を拡大させており公正な税制が求められている強調されました。
金子教授は、上着も脱いで、壇上を動き回りながら熱弁を奮い、ユーモアたっぷりのお話しで会場は時には爆笑の渦につつまれる講演会となりました。
閉会の挨拶で、これからの活動を支えるカンパの訴えがありましたが、8万円を大きく上回るカンパが寄せられ、これからの活動への大きな励ましにもなりました。