県連速報
第396号(2013.11.11)

1110日(日)『憲法9条を守り生かす宮城のつどい2013』が開催され、1,020人が参加しました。


11月10日(日)仙台国際センター大ホールにおいて、「みやぎ憲法九条の会」主催、県内各「九条の会」協賛による『輝け世界に!伝えよう未来へ!憲法9条を守り生かす宮城のつどい2013』が開催され、1,020人が参加しました。

高校生による憲法前文と9条の朗読後、司会の千葉博恵さん(みやぎ生協理事)から開会宣言がありました。開会挨拶を、みやぎ憲法9条の会代表の後藤東陽さんが行いました。

1部の講演は、渡辺治さん(一橋大学名誉教授・九条の会事務局)が『安倍政権の改憲は何をめざすのか?―「戦争する国」づくりを許してはならない―』という演題で講演されました。自民党政権は、40年以上前から改憲を目指してきました。2004年の小泉内閣において、解釈改憲で自衛隊をイラクに派兵したが、9条があるので武力行使はできませんでした。イラクの攻撃からアメリカ・イギリス・オランダなどの多国籍軍が守ってくれたことで、日本に対するアメリカからの明文改憲の圧力が強まりました。そのことを受け、第1次安倍政権は明文改憲を強行しようとしました。しかし、全国に『9条の会』が発足し、発足数の増加に合わせ、世論の動きに変化をもたらしました。第2次安倍政権では、憲法を変えなくても自衛隊が武力行使できるようにするため、集団的自衛権の容認、防衛計画大綱の再改訂、また、戦争できる国づくりに向け、特定秘密保護法案、「国家安全保障会議」設置法制定などの準備を進めています。全国の各9条の会の課題として、東北6県の市町村長の会の経験を生かすこと、「9条を守ろう」だけではなく、平和と福祉を守る現実的対案を用意し訴えていくことが必要であるとお話されました。また、秘密保護法、解釈で憲法を変えることに対し、「国民的議論の必要性」について強く呼びかけていくことが重要だと訴えました。

2部は、宮城三女OG合唱団コンサートを楽しみました。最後にアピール提案があり、満場の拍手で採択されました。また、参加者から40万円のカンパをいただきました。