●3月16日(日)、女川原発の再稼動を許さない!2014みやぎアクションの主催による『3.16 NO NUKES みやぎ』集会が錦町公園にて開催され、東北・宮城の各地域から約2,000人が参加しました。
東日本大震災そして東電福島第一原発事故から3年が経ちました。福島原発事故は「収束」どころか、汚染水漏出さえ止められず、過酷な被曝労働者が強いられる「廃炉」の困難さがますます明らかになっています。福島では今もなお14万人の人々が苦難の避難生活をおくり、さらに多くの人々が被曝の不安の中で暮らしています。
にもかかわらず、まるで福島原発事故など忘れ去ったかのように、東北電力は昨年末、女川原発2号機の再稼動へ向けて、新規制基準への適合性審査を申請しました。新規制基準は、重大事故時に放射能を環境へ放出する「ベント」を格納容器に設備することを求めています。この基準に適合することは、もしものときは住民に被曝させることに他なりません。
宮城県でも、多くの農・漁業者が放射能被害に苦しみ、母親たちは子どもの健康に不安を抱いています。「女川原発再稼動反対」が県民世論であることを、はっきりと形に示すため、『3.16 NO NUKES みやぎ』が仙台市青葉区の錦町公園にて開催され、東北や宮城県内など各地域から、雨と風の中でしたが、「STOP!女川原発」「すべてを失う原発いらない」などと書いた横断幕やプラカードを掲げた約2,000人が参加しました。協賛団体として生協あいコープみやぎ、賛同団体としてみやぎ生協と宮城県生協連も参加しました。
第1部では、和太鼓の演奏や歌などのライブパフォーマンスがあり、雨・風を撥ね退けるかのように、参加者も一緒になり盛り上がりました。
第2部は、被災者へ追悼の意を込める黙祷を行いました。主催者を代表し、女川原発の再稼動を許さない!2014みやぎアクションの鈴木宏一さんが挨拶しました。
続いて、福島原発告訴団・団長の武藤類子さんと宮城県美里町前町長の佐々木功悦さんがゲスト発言しました。武藤さんは、東電福島第一原発事故から3年が経った今も事故は収束しておらず、震災津波による死者数を震災関連死亡者数が上回ったことや甲状腺がんの発症者が増加していることなど、被害が拡大し続けている状況を訴え、「3・11は東北にとって記念日ではなく、今も続く現実です」と話されました。佐々木さんは、住民の命と財産を守ることが政治家の第一の使命ではないか。宮城県も女川原発を抱えている以上、福島原発事故は他人事ではない。ある政治家に「原発反対ばかり唱えていると、危険分子と見なされるぞ」と言われたが自分からすれば「原発推進派のほうが危険分子だ」と思うと話され、人間がコントロールできない原発の再稼動を認めてはならないと訴えました。
その後、協賛団体から代表者5人が報告を行い、集会アピール採択後、仙台市内一番町商店街を参加者全員でアピール行進しました。
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