県連速報
第424号(2014.07.09)

●消費者行政の充実強化をすすめる懇談会みやぎ(以下、消費者懇)主催で、「仙台市食の安全・安心推進条例(仮称)」骨子案についての説明会を開催しました。

 仙台市は食品の安全性確保について、食品は広域的に流通しており、仙台市独自の条例による規制では限界があることから、食品衛生法など既存の法律や、宮城県条例(みやぎ食の安全安心推進条例)に基づく、県との連携の下での各種食品の安全性確保のために、平成18年度「仙台市食品の安全性確保に関する基本方針」を定め、毎年度、「仙台市食品衛生監視指導計画」と「基本方針に基づくアクションプラン」を策定し、「仙台市食品安全対策協議会」での議論を踏まえながら、食品の安全性確保に向けた様々な取り組みを進めています。

 しかし、「仙台市食品の安全性確保に関する基本方針」は、仙台市民の生命・健康が最優先という視点での食の安全性と信頼性の確保に向けた目的を明確にしていません。また、食品に係る放射能対策等についても、長期的な対応等が求められることから、条例制定による普遍的な理念や目的の下に、基本計画の策定や施策の実行が必要です。
 
  消費者懇では、毎年度仙台市食品衛生監視指導計画(案)に対してパブリックコメントを提出しており、その中で、市民の食品に対する安全性と信頼性を確保するため「仙台市食の安全・安心推進条例(仮称)」の制定の必要性を求めてきました。
 そして、昨年度から食品の安全行政部会において、条例制定に向けて、学習会などを行ってきました。
 今年度は、仙台市長及び仙台市議会議員各会派への要望活動を秋に予定していることから、79日(水)フォレスト仙台5501会議室において、説明会に構成団体から仙台圏の方々21人にご参加いただきました。 消費者懇の大越健治副座長(みやぎ生協専務理事)の開会挨拶後、加藤房子事務局長(県連常務理事)から、「仙台市食の安全・安心推進条例(仮称)」の制定を求めることについて、背景や経緯、条例制定の際に盛り込んでもらいたいことについて説明がありました。 続いて、事業者としての食品安全への取り組みや行政施策に求めることなどについて、生協あいコープみやぎ商品部商品課の大滝満雄課長から「あいコープみやぎの食品安全マネジメントシステム」について、コープ東北品質管理本部商品安全対策室の須崎克己室長から「みやぎ生協の食品の安全の取り組み」について報告がありました。 その後、意見交換を行い、条例制定に向けたアドバイスや追加項目などに関して、貴重な助言をいただきました。

全体の様子 消費者懇
大越健治副座長
生協あいコープみやぎ
滝満雄課長
コープ東北サンネット
須崎克己室長