県連速報
第436号(2014.12.5)
●12月2日(火)、消費者庁と東北ブロック実行委員会主催による2014年度東北ブロック地方消費者グループ・フォーラム」が、仙台で開催され、東北各県の消費者団体・行政・生協などから180人が参加しました。

 東北ブロック「地方消費者グループ・フォーラム」は、安心・安全な消費生活の実現に向けて、東北各地域の消費者団体をはじめとする消費者活動に携わる人たちが、情報共有や意見交換等を行い、各地域での活動展開に繋げてもらうこと目的として開催され、今年度で5年目となりました。
 今年度は宮城県が開催県だったため、消費者行政の充実強化をすすめる懇談会みやぎが事務局団体となり、東北6県の消費者団体や行政などが参加した実行委員会で企画・運営にあたり、消費者庁とともに開催しました。

 消費者を取り巻く現状は様々です。特に被災地では、地域間の格差、経済的格差の拡大、孤立化、高齢者の消費者被害の増加など、震災前からあった問題もより深刻化しています。
 今年度は、消費者市民社会の実現に向け『絆・つながろう未来に向かって~消費者の行動で社会は変わる』をテーマとし、消費者市民として自らの行動を考えるきっかけの場とすると共に、分科会をとおして参加者同士の交流をすすめることを目的としました。

 吉岡和弘実行委員長(NPO法人消費者市民ネットとうほく理事長)の開会挨拶後、板東久美子消費者庁長官から挨拶がありました。
 続いて、宮城県知事からの祝辞を宮城県環境生活部の青木直之次長が代読しました。
 その後、消費者庁消費者教育・地方協力課の植田広信課長から、消費者施策に関連した法律改正などの報告がありました。
 基調講演として、『わたしたちは「消費者市民社会」をどう描くのか-持続可能な未来のために消費者・事業者・行政との連携・協働を考える-』と題して、公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会の古谷由紀子常任顧問からご講演いただきました。
 みやぎ生協の消費生活研究会メンバーによる「その株買い取ります!」と題した寸劇がありました。
 その後、15の各分科会のテーマに関する概要説明や問題提起などについて助言者お1人ずつから報告していただきました。
 全体会終了後、以下の各分科会ごとに分かれ、助言者と進行役のもと参加者が意見交換を行いました。
 消費者問題について、消費者市民社会をどう作るかという視点で、学び合う機会となりました。

 【各分科会のテーマ】  【助言者】
 ①「放射能汚染。あなたは買う?買わない?」 福島県生協連 
佐藤一夫専務理事  
 ②「問題ある契約に“待った!!”~消費者を守るために~」 消費者市民ネットとうほく 
吉岡和弘理事長
 ③「生きててよかった!!~生活困窮者への支援を考えよう~」  一般社団法人パーソナルサポートセンター
就労準備支援部・中間就労支援部 平井知則部長
 ④「ご用心!!狙われる高齢者~周囲の人の“見守り”がカギ~」 NPO法人宮城福祉オンブズネット「エール」 
小湊 純一副理事長
 ⑤「なぜ今、消費者教育が求められているのか」 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会 
古谷由紀子常任顧問

 

     
 吉岡和弘実行委員長 板東久美子消費者庁長官  宮城県環境生活部 青木直之次長
 
  
日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会
古谷由紀子常任顧問による講演の様子
みやぎ生協消費生活研究会による寸劇の様子
「その株買い取ります!」