県連速報
第150号(2006.1.16)

1月13日、東北6県の生協連は、灯油価格が大幅に値上がりしている中、安定供給と適正価格を求めるため、東北経済産業局と公正取引委員会に緊急要請行動を行いました。                        

 昨年12月以降の異常寒波の到来で、灯油価格が大幅な値上げになっています。
 1月に入ってからも、石油元売り各社は在庫が急減していることを理由に大幅な値上げを通告してきており、私たちの家計を圧迫しくらしを直撃する厳しい状況です。
 また、原油高で2月に入ってからも値上げが予想されることから、東北6県の生協連とみやぎ生協の役職員・理事13人が参加し、東北経済産業局と公正取引委員会に対し、原油価格の高騰、異常寒波、低在庫に便乗した値上げが行われない様に調査・指導・監督を行うことなど下記の項目で緊急要請しました。  

緊急要請項目
<経済産業省東北経済産業局>
1. 原油価格の高騰、異常寒波、低在庫、に便乗した値上げが行われないよう調査・監視・指導を行うこと。
とりわけ、業界の在庫削減、買占め、値上げを条件とした出荷規制や価格調整、などによる便乗値上げが行われないよう調査・監視・指導を行うこと。
2. 異常寒波により灯油の在庫が激減しています。また価格も急騰しています。こうした緊急事態に対応するため、国内備蓄を放出し、生活必需品である「灯油」の量確保と価格の安定を最優先に対応すること。
(1) こうした緊急事態に敏速かつ万全な体制で対応し、くらし・地域経済への影響を最小限にとどめること。
(2) 今後も不測の事態が想定されます。国民の立場にたって、余裕のある需給計画(在庫確保)をつくり、安定供給をすること。
3. 国民に対し機敏に情報を提供すること。
<公正取引委員会事務総局>
1. 原油価格の高騰・異常寒波・物不足を背景にした便乗値上げが行われないよう、調査・指導を含む対応をお願いします。
2. 灯油の在庫が急減しています。これは異常寒波もありますが、石油元売会社が利益を優先して原油処理を減産し、在庫を減らしてきたことが大きな要因です。また市中の灯油流通量をタイトにするために、石油元売会社による灯油の市中買い等の行為が行われています。私たちはこれらの行為は市中の流通量を減らし価格の引上げを 行う数量カルテルで独占禁止法の疑いがあると思います。
これらの違反の疑いがある行為を、再度、調査していただき、適切な指導を含む対応をお願いします。