県連速報
第212号(2008.5.13)

●「世界は9条をえらび始めた」9条世界会議 仙台集会を開催

 「9条世界会議 仙台集会」が5月6日(火・休日)、午後130分から、仙台サンプラザホールで開催されました。東北各県からバスを連ねて来た方など2500人が集いました。オープニングは早坂流真坂八つ鹿踊りで、伊達正宗公が好んだ勇壮な踊りです。
 呼びかけ人会議代表の後藤東陽さんのあいさつに続き、憲法9条への世界の「メッセージ」が映像で紹介され、9条は日本だけでなく、世界の宝として受け止められていることが分かりました。

 ノーベル平和賞受賞者のマイレッド・マグワイアさん講師による「戦争放棄――殺し合いも暴力も無い文化を育てよう」と題して講演しました。マグワイアさんは、「(憲法)前文と9条に明らかにされている日本国平和憲法の核心は、たくさんの人々に影響を与え元気付けています。それは、60年の長きにわたって南アジアに平和を保つのに役立ってきましたし、世界に希望を与えてきました」と9条の果たしてきた役割を評価しました。「もし日本が平和憲法を放棄するならば、それは被爆者に対する大きな侮辱であろう」と9条を変えようとする動きを懸念しました。
 アメリカのイラク戦争を「テロリズムを増加させ、国際法と人権を後戻りさせた」と批判し、北アイルランドでの経験を踏まえ「民族問題や政治問題は武力では解決できず、対話こそが効果をあげる方法」であり、「殺しあわないことを選ぶこと、人間の権利と尊厳の堅持を選ぶこと、仇敵との間における友情と協同と信頼の確立を選ぶことは容易ではないが、なさなければならない」と強調されました。

 集会アピールを満場の拍手で採択し、マグワイアさんと呼びかけ人会議のメンバーを先頭に、2500人のアピール行進で「9条は世界の宝」「9条を守ろう」とよびかけました。