県連速報
第266号(2010.02.26)

●「2009年度消費生活協同組合役員研修会」が開催されました。

 2月24日(水)、フォレスト仙台第2フォレストホールにおいて、宮城県と宮城県生協連主催による「2009年度 消費生活協同組合役員研修会」が開催されました。今回は、賀川豊彦献身100周年記念企画とし、宮城県協同組合こんわ会の共催で講演会を行いました。生協関係役員や組合員、職員などに加えて、農協、森連、日専連の関係者からも参加があり、参加者は103人でした。

 宮城県環境生活部生活・文化課渡辺龍明課長、宮城県生協連齋藤昭子会長理事の挨拶の後、明治学院大学名誉教授加山久夫先生から「賀川豊彦献身100周年 協同組合の原点に学ぶ」と題した講演がありました。

 
協同組合運動の父といわれる賀川豊彦が神戸のスラム街に身を投じて活動を始めたのは1909年、そこから100年がたちました。賀川豊彦が実践したさまざまな活動および活動の原点となったものを学びながら、賀川豊彦の今日的意義および協同組合運動の原点を学ぶ機会となりました。1909年、第1次世界大戦後の不況の時代、さまざまな貧困に立ち向かい、救貧から防貧へ活動をすすめた賀川豊彦。当時勃興しつつあった社会主義もふまえたうえで、資本主義・社会主義を超えて「第3の道」として協同組合運動をすすめたことが紹介されました。すでに100年前に、貧困問題に立ち向かい、社会のしくみをつくる志をもった賀川豊彦の考えと実践に感銘をうけるとともに、現代社会にも生かすべき実践と感じました。

 最後に宮城県環境生活部生活・文化課高田仁主任主査より、「消費生活協同組合指導検査結果について」報告があり、生協の運営について検査結果にもとづく指導がありました。
齋藤昭子会長理事の挨拶 宮城県環境生活部生活・文化課
渡辺龍明課長の挨拶
講師の明治学院大学名誉教授加山久夫先生

講師:加山久夫さんプロフィール

1936年大阪生まれ。国際基督教大学、明治学院大学の教員を経てクレアモント大学大学院(アメリカ合衆国)で新約聖書の研究により哲学博士を取得。現在、明治学院大学名誉教授、賀川豊彦記念松沢資料館館長。賀川豊彦献身100年記念事業・東京プロジェクト実行委員会事務局長。記念事業で全国各地を講演。