県連速報
第369号(2013.03.07)

34日(月)・5日(火)、消費税率引き上げをやめさせるネットワーク宮城(以下、消費税ネット)主催、「おだづなヨ!!消費税アップ!?緊急学習会第10弾」を開催しました。

 消費税増税と社会保障の「一体改革」関連法が成立し、2014年に8%、2015年には10%に引き上がることになっています。この不況下で増税すれば、国民の消費はさらに落ちこみ、被災地をはじめ全国の地域経済は大打撃を受けます。とりわけ、価格に税金分を転嫁できない中小業者の経営を追い込み、消費税増税倒産や廃業が増えることは必至です。そこで働く人々の賃金抑制と雇用不安につながり、自治体財政にも深刻な打撃を与えます。1997年に消費税を増税したときの経験から、国全体としても税収が減少するという悪循環は明らかです。

 
消費税ネットは、住民の暮らし、地域経済、地方自治体に深刻な打撃を与える消費税増税を阻止するため、次期参議院議員選挙までに、多くの方々に反対の意思を持っていただけるような取り組みを行っていきます。
 3月4日(月)みやぎ生協蛇田店メンバー集会室、35日(火)エルパーク仙台セミナーホールの2会場で、『増税ラッシュ!!私たちのくらしはどうなるの?!』 を演題として、ファイナンシャルプランナーの藤川太さんを講師に、「おだづなヨ!!消費税アップ!?緊急学習会第10弾」を開催し、2日間で約150人の参加がありました。
 沼倉優子代表世話人(みやぎ生協副理事長)からの主催者挨拶のあと、学習講演を行いました。
 藤川さんから、消費税を2014年に8%、2015年には10%に引き上げる際の「景気条項」について政府の解釈は、『景気が急激に悪くならなければ上げる』という意味であることの説明がありました。また、これから始まる増税やすでに実施されている社会保険料関係の引き上げに関して、今後、家計にどのように負担増になっていくかを、具体的な数値や表・グラフなどで非常に分かりやすくお話していただきました。ファイナンシャルプランナーの経験から、相談者の多くは、まったく家計収支の把握ができていない人や家計簿をつけた経験がない人であるとのことで、これからの増税ラッシュにあたり、家計簿をつける習慣を持つことが必要であるとお話されました。平易な語り口の中にも非常に中身のある、示唆に富んだ学習会でした。
 続いて、「消費税増税阻止のための消費税ネットの取り組み」について、小野寺基純事務局長から、被災3県としての統一行動や国会要請行動を行うなどの報告がありました。
 最後に、伊藤貞夫代表世話人(宮商連会長)からの閉会挨拶があり終了しました。

講師の藤川太さん

会場の様子