県連速報
第379号(2013.05.10)

●5月10日(金)午後2時から県政記者会にて、宮城県生協連「家計モニター」による【2012年家計調査のまとめ】についての記者発表を行いました。

 はじめに、加藤房子県連常務理事が、生協の家計簿を使った家計モニター登録241世帯による家計調査の概要と、2012年の特徴について、収入・支出とも未だに震災の影響が出ていること、昨年落ち込んだ妻の収入が今年は増加傾向になっていること、社会保険料増で手取り額が減少していること、消費支出では、猛暑・寒波、灯油の高値などの影響で水光熱費が増になったことなどを説明しました。
 続いて、みやぎ生協家計担当事務局の佐藤啓子さんから、『くらしのひろば2012年』の集計結果について、「収入・支出は昨年同様、震災の義援金、家の補修、車の買い替えなどにより例年より高い。昨年落ち込んだ妻の給与・賞与が戻りつつあること、5年前より給与が増えないにもかかわらず、社会保険料が増えている。保険医療費は震災の減免があり減っている。2012年の消費税しらべによると、例年1516万円で推移していたが今年は、車の買い替えや震災による家の修理などがあったため、194,937円だった。収入の少ない人ほど負担割合が大きくなっている。」と説明しました。
 次に、かけいぼのひろば編集委員塩田淳子さんからは、「10年前との比較で手取り額が50万円も減っている。この減った中から、消費税分がまた取られていることを認識してもらいたい。」と記者に訴えました。
 最後に、「増税ラッシュ、社会保険料の増と、家計には大変な状況である。家計簿をつけることで国の制度変更の影響を実感できる。また、手取り収入が減る中において、自分たちのライフプランを考えるうえで、家計簿はこれから今以上に必要になる。」と訴えました。

【取材マスコミ】 東北放送、河北新報、朝日新聞、産経新聞、毎日新聞