県連速報
第414号(2014.04.14)

●4月12日(土)、「NPO法人消費者市民ネットとうほくキックオフ集会」が、仙台弁護士会館にて開催され50人が参加しました。

 現在、全国で11の適格消費者団体が内閣総理大臣の認定を受け活動していますが、東北には未だ適格消費者団体は設立されていません。そのため、東北における消費者被害の未然防止・拡大防止・被害救済が他の地域に遅れないように、適格消費者団体を目指すため、その前身となる「NPO法人消費者市民ネットとうほく」を立ち上げました。その設立記念としてキックオフ集会が開催されました。参加者は、東北各県から弁護士・司法書士・学識者・消費生活相談員・行政職員・消費者団体や市民など50人でした。

 はじめに、理事長の吉岡和弘弁護士から開会挨拶があり、「消費者市民とは、経済や政治などへも関心が高い新しい消費者像をイメージした。東北全体をカバーできる団体を目指す。」と話されました。

 続いて、「京都に学ぶ適格消費者団体の役割」と題し、京都消費者契約ネットワーク理事の長野浩三弁護士を講師に、京都ネットに学ぶ楽しい適格消費者団体の運営方法について学習しました。京都ネットは、消費者団体訴訟制度ができる前の2002年から事業者に対する不当行為中止の申入活動を先駆的に行っており、200712月、4番目に適格消費者団体に認定されました。地元の京都新聞には「全国で最も『戦闘的』といわれる適格消費者団体」として紹介されたことがあるほど、全国の適格消費者団体の中で一番多くの訴訟を行っています。

  その後、理事の小野寺友宏弁護士から、NPO法人消費者市民ネットとうほくの設立と、これからの活動について報告がありました。理事の鈴木裕美弁護士からは、検討委員会の運営イメージについて、寸劇を交えながら報告がありました。

  参加者からの質疑や意見が行われた後、閉会挨拶を理事の櫛引進一さん(NACS東北支部長)が行い終了しました。

挨拶する吉岡理事長

講師の長野弁護士

小野寺理事

寸劇の様子