594号(2019.11.05)

●11月4日(月)『憲法9条を守り生かす宮城のつどい2019』が開催され、1,100人が参加しました
 

11月4日(月)仙台サンプラザホールにおいて、「みやぎ憲法九条の会」主催、「宮城県内九条の会」協賛による『輝け世界に!伝えよう未来へ!憲法9条を守り生かす宮城のつどい2019』が開催され、県内各地から1,100人が参加しました。
司会の緑上浩子さん(みやぎ生協地域代表理事)からの開会宣言後、主催者挨拶をみやぎ憲法九条の会共同代表のお人である山形孝夫さんが行いました。

1部の講演は、国際ジャーナリスト・元朝日新聞記者の伊藤千尋さんが「憲法を活かし世界に誇れる日本にするには」という演題で講演されました。
新聞記者を40 年間やってきて世界 78 の国を回る中で感じたのは、日本ほど自分の国の憲法を大切にしていない国はないということ。どこの国に行っても、大人はもちろん子どもも自分たちの国の憲法について知っているし、それをさらにいいものにしていこう、実行していこうというのが当たり前になっている。ところが私たちのこの国はそうではない。
今、安倍政権が進めているのは、憲法に書かれた平和主義と国民主権、そして人権、これを閣議と強行採決でことごとく破壊している。そして今、憲法 9 条の2を入れようとしている。これが実現されれば軍事費は倍になり、私たち国民の年金はなくなり、医療費の自己負担は増え、消費税も増税される。
日本に次いで世界で 2 番目に平和憲法をつくった国コスタリカは、日本の 2 年後 1949 年に制定し、本当に軍隊を無くし、戦車 1 台、戦闘機 1 機も持たず、1949 年から今に至るまで何の問題もなくやっており、問題がないどころか、平和憲法を活用して、法律を憲法に近づけている。選挙で過半数を集めるのは大変だと思っているかもしれない。でも、過半数集める必要はなく15%で十分、15%の人が一斉に何かやると、社会を変えることができる。運動は「ねばならぬ」では続かない。楽しく、したたかに続けることが必要。誇りを持てる日本にするために、「ここにいるみなさん一人ひとりが 15%の最初の1%になりませんか」と呼びかけました。

2部は、ぞう列車がやってきた合唱実行委員会による、総勢94人の合唱「ぞう列車がやってきた」があり、多くの参加者に平和の大切さを伝えました。

最後にアピール提案があり、満場の拍手で採択され、憲法9条を守り生かすことの大切さを確認するつどいとなりました。また、参加者から391,272円のカンパが寄せられました。

 

     
 講師の国際ジャーナリスト・元朝日新聞記者の伊藤千尋さん  合唱「ぞう列車がやってきた」

 

      

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