654号(2022.10.31)

●10月28日(金)東北6県の生協連の代表が東北経済産業局に灯油の価格抑制及び安定供給を求める要請行動を行ないました


東北に住む私たちにとって暖房は不可欠であり、「灯油」はその主力エネルギーとして欠かすことのできない生活必需品です。 今冬は、円安の進行(昨年の1ドル110円台から現在147円台へ)と、ウクライナ侵攻による原油高の影響から、930日現在(東北地区)の灯油価格は1㍑114円(1缶2,043円)と、国による「燃料油価格激変緩和対策事業」による対策があってもなお、昨年同時期の1.14倍になっています。
配達灯油の1㍑価格は110円を超えています。 コロナ禍による経済活動への影響とともに、食料品や日用品、電気、ガスなど生活関連品の値上げは止まらず、8月の消費者物価指数は2.8パーセント上昇し30年11か月ぶりの高水準で、10月以降も値上げラッシュが続いています。多くの人は物価高で家計を切り詰めざるをえず、その上1缶2,000円以上もの灯油代の負担は大変です。

こうしたなか、本格的な需要期を前に、くらしや地域経済に及ぼす灯油価格の抑制及び安定供給のための施策を消費者の立場から求めるため、東北経済産業局への要請行動を行いました。
参加者からは、「燃料油価格激変緩和対策事業の継続をお願いする」「燃料油価格激変緩和措置が行われているが、1㍑価格は110円を超えており高値である」「経済政策として対策が果たせたのかどうかについて、消費者も交えて検証をしてほしい」「産油国に対して、安定的に供給してもらう方法はないのか」などの意見・質問が出されました。
東北経済産業局の幸坂課長から、要請項目ごとに回答をいただくとともに、事前に提出した6項目の質問に対する回答についての説明がありました。

家庭用灯油に関する要請書(PDF)


要請行動参加者   
東北経済産業局 資源エネルギー環境部 資源・燃料課:幸坂隆憲課長、川井庸夫課長補、佐服部鷹総括係長、福本千紘総括係
生協連 青森県生協連:三浦雅子専務理事 
岩手県生協連:吉田敏恵専務理事
秋田県生協連:阿部一哉事務局長 
山形県生協連:安部芳晴専務理事
福島県生協連:佐藤一夫専務理事
宮城県生協連:野崎和夫専務理事、加藤房子常務理事
コープ東北サンネット事業連合エネルギー事業本部:木村孝統括、東寿之営業企画課長
日本生協連北海道・東北地連:大沢志佳子事務局長、蛭田啓事務局員  
【取材マスコミ】宮城テレビ、東日本放送、仙台放送、共同通信社、河北新報、燃料油脂新聞、しんぶん赤旗  
 
要請書を提出する青森県生協連三浦雅子専務理事(左)     懇談会の様子

 

    

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