656号(2022.11.04)

●11月3日(木・祝)『憲法9条を守り生かす みやぎのつどい2022』が開催されました

11月3日(木・祝)仙台サンプラザホールにおいて、「みやぎ憲法九条の会」主催、「宮城県内九条の会連絡会」協賛による『憲法9条を守り生かすみやぎのつどい2022』が開催され、県内各地から1,100人が参加しました。

オープニングで、宮城のうたごえ39人の皆さんが「ウクライナ民謡」「ウクライナ国歌」「約束のうた」などの合唱を行いました。
司会の石垣八重美さん(みやぎ生協地域代表理事)からの開会宣言後、主催者挨拶をみやぎ憲法九条の会共同代表のお一人である今田隆一さんが行いました。

続いて、ジャーナリスト・TBS「報道特集」特任キャスターの金平茂紀さんが、「メディアの現場から見る戦争と平和・憲法」という演題で講演されました。ロシアの侵攻直後にウクライナへ取材に入り、そこでの取材体験を紹介しながら、ウクライナ侵攻が日本に突き付けたこととして、憲法9条の根源的な精神が問われている。他国から侵略されたら防衛のための戦争はやむを得ないのではないかという戦争に乗じた改憲や核共有の動きとの関係で、戦争をしてはいけないという憲法9条の価値が高まっている。ロシアのウクライナ侵攻で、「国家」とは何か、そこで突き付けられたものは、侵略され、平和なくらしを踏みにじる理不尽な暴力と戦うことが正義なのか、正義の戦争などはなく武器を持たず平和をあくまでも対話によって実現できるのかについて、受け止め方・考え方の違いを認識しなければならない。あらゆる侵略は自衛と平和維持の名目で行われてきた。
そして2022年という年は、かつての天安門事件、ベルリンの壁崩壊、同時多発テロ、阪神大震災、地下鉄サリン事件、東日本大震災、コロナウィルスに匹敵する歴史の新しい転換点として長く記憶され記録されることだろうと述べ、ジャーナリズムが正確な情報を伝えることで戦争の惨禍を世界に伝えることの重要性を強調しました。

次に、ドイツ文学翻訳家・社会運動家・九条の会世話人の池田香代子さんが「カルトに民主主義を蝕ませないために」と題しお話されました。

続いて、金平さんと池田さんの対談があり、報道のあり方について話題になり、金平さんから、ジャーナリストの信念として、国民にとって必要な情報を伝えること、声を上げられない人々の声を伝えることがメディアの使命であると話し、池田さんからは、日本のメディアの自由度の低さ、権力の介入を批判する一方、制作現場でいい作品を作っている人たちを励まそうと呼びかけました。

最後にアピール提案があり、満場の拍手で採択され、憲法9条を守り生かすことの大切さを確認するつどいとなりました。
また、参加者から471,742円のカンパが寄せられました。

 宮城のうたごえの皆さん  金平茂紀さん(ジャーナリスト、TBS「報道特集」特任キャスター)
  池田香代子さん
(ドイツ文学翻訳家・社会運動家・九条の会世話人)
 金平茂紀さんと池田香代子さんの対談  アピールの提案


 

    

Copyright(C) 宮城県生活協同組合連合会 All rights reserved.無断転載を禁じます