660号(2023.01.20)

政府が年内にも確定させようとしている、原発の新増設やリプレース、運転期間の延長などを含んだGX方針に対して、本日、原発回帰方針に反対の立場でのパブリック・コメントを会長理事名で提出しました

 岸田政権は年内にも原発の新増設やリプレース、運転期間の延長などを含んだ、GX方針を確定させようとしています。2022年12月22日に開かれたGX実行会議では、原発の建設や建て替え、運転期間の延長などを含む、原発推進のGX基本方針が承認されました。現在、このGX基本方針および関連する文書があわせて4つ、パブリック・コメントにかけられています。

1.原子力規制委員会「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要」
  締切:20231202359
2.内閣官房、経産省資源エネルギー庁「今後の原子力政策の方向性と行動指針」
  締切:2023年1月22日23時59分
3. 内閣官房、経産省、環境省ほか「GX実現に向けた基本方針」
  締切:2023年1月22日23時59分
4.内閣府 原子力委員会「原子力利用に関する基本的考え方」改定
  締切:2023年123180

11年前の東日本大震災に端を発した東電福島原発事故からの復興は緒に就いたばかりです。多くの人たちが故郷を失い、生業を失い、生きがいを失いました。政府はこの被害と痛みに向き合い、被害者の救済や福島第一原発施設の安全確保、事故の教訓を最優先に、原発に頼らないエネルギー政策を進めるべきではないでしょうか。
宮城県生協連では、2011年9月に理事会として、「東京電力福島原子力発電所事故を受けての放射能汚染、原発問題等への取組方針」を確認しました。この取組方針の考え方に基づき、政府が年内にも確定させようとしている原発推進を内容とするGX基本方針は、私たちの願いと乖離があり、再生可能エネルギーに向かう世界の潮流にも沿わないなどの点で、大きな懸念があることから、原発回帰方針に反対の意見を宮城県生協連として本日120日(金)提出しました。

①高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要(案)への意見(PDF)
②今後の原子力政策の方向性と行動指針(案)への意見(PDF)
③GX実現に向けた基本方針に対する意見(PDF)
④「原子力利用に関する基本的考え方」改定に対する意見(PDF)

 

 

    

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